今月のお花は
アネモネ
アネモネの花言葉は「はかない恋」です。
赤やオレンジなど華やかな色合いのアネモネからはちょっと想像しにくい悲しい花言葉ですね。
他にも、「見捨てられた」「薄れゆく希望」、さらには「嫉妬のための無実の犠牲」という言葉まであり、怖い感じもしますね。
二つのギリシャ神話がもとになって花言葉ができたと言われています。
一つはアドニスの神話です。愛の女神であるアフロディーテは息子のエロースと遊んでいました。
エロースが放つ矢は刺さると、その後に見た人に恋をしてしまうものでした。
エロースが打った矢が誤ってアフロディーテに刺さってしまい、アフロディーテは美少年のアドニスを見て一目ぼれ、恋仲になります。
アドニスは刈りが大好きなのですが、心配に思ったアフロディーテは仮をやめるようにアドニスに頼みます。
しかしアドニスは刈りをやめず、ついには狩りの最中にイノシシに襲われて死んでしまいます。
これを悲しんだアフロディーテは、アドニスから流れる血をアネモネの花に変えたと言われています。
この神話から「はかない恋」という花言葉が生まれました。
もう一つはゼフュルスの神話です。
風の神であるゼフュルスはアネモネという名前のニンフ(精霊)を愛していました。
アネモネは花の神フローラの侍女なのですが、ゼフュルスがアネモネに会いに頻繁に訪れるので、フローラは自分に恋していると勘違いしてしまいます。
真実を知ったフローラはアネモネに嫉妬し、自分のもとから追放してしまいます。
そして、フローラとの関係性が悪くなるのを恐れたゼフュルスはアネモネを花に替えてしまいました。
このことから「見捨てられた」「嫉妬のための無実の犠牲」という花言葉が生まれました。
神話があるお花に初めて出会いました♪
面白いですね!!
来月もお楽しみにー!!
アシスタント
出口真衣